Clarion Hotel Sign

クラリオンホテル・サイン

ストックホルム中央駅のアーランダ・エクスプレスのターミナルを出ると、目の前にそびえ立つ彫刻のようなモダンな建築、クラリオンホテル・サイン〈Clarion Hotel Sign〉
スウェーデンを代表する建築家ゲルト・ヴィンゴードが手がけたストックホルム最大のデザインホテル。北欧デザインの魅力を存分に堪能できる優雅なひとときを、心ゆくまで。

2010,2015 Photo & Text_Scandinavian fika.

Clarion Hotel Sign

刃のようなデザイン

クラリオンホテル・サイン〈Clarion Hotel Sign〉は、スウェーデンを代表する建築家ゲルト・ヴィンゴード〈Gert Wingardh〉のデザイン。研ぎ澄まされた刃のようなガラス張りのヘッドが、光の具合で黒く輝きます。
ストックホルム・アーランダ空港から黄色い特急列車アーランダ・エクスプレス〈Arlanda Express〉へ乗って20分。中央駅のエクスプレスターミナルを降りて、わずか 400mの場所に位置する最高の立地。
重たいスーツケースを引きづりながら、初めて訪れたスウェーデン。渦巻く不安をかき消すように、ストックホルムの青い空に刃のごとく光り輝くクラリオンホテル・サイン。青空と建築のコントラストは、まさに芸術。ガラス窓には雲が流れています。

フィンランドルーム

クラリオンホテル・サインの最大の魅力は客室とインテリアがフロアによって異なり、北欧4国(スウェーデン、デンマーク、ノルウェー、フィンランド)のテーマに合わせてデザインされているところ。
憧れの北欧家具に囲まれた客室は、9Fから1Fのフロアがアルネ・ヤコブセンの〈 デンマーク・ルーム 〉、6Fがアルヴァ・アアルトの〈 フィンランド・ルーム 〉、5Fがノルウェー・セイズの〈 ノルウェー・ルーム 〉、4Fがブルーノ・マットソンの〈 スウェーデン・ルーム 〉と、インテリアやファーニチャーを楽しみながら北欧の巨匠たちの作品にふれることができます。 
屋上には屋外温水プールや、サウナ付きリラクゼーション、スパトリートメント、ストックホルムの景色を望むテラスもあります。
外観のデザインだけでなく、スタイリッシュな内装やサービスやアクセス、すべてが最高クラスのデザインホテル。

わたしが宿泊した6Fの〈 フィンランド・ルーム 〉は、アルヴァ・アアルト〈Alvar Aalto〉のライトグリーンのアルテック アームチェア44〈ARMCHAIR 44〉や65 チェア〈Chair 65〉が置いてあり、大興奮!
ブルー、グリーン、ホワイトを基調としたインテリア。ベッドの上には、フィンランドの湖畔の風景を切り取ったモノクロ写真が飾られています。ガラス張りのシンクやバスルームもスタイリッシュで素敵でした!

エッグチェア

光さすエレガントなロビーには、デンマークの巨匠アルネ・ヤコブセン〈Arne Jacobsen〉のエッグチェア〈The Egg〉がずらり。体をすっぽり包み込んでくれるエッグチェアは発泡ウレタンの素材のほか、シックなレザーやゴージャスな毛皮張りのものもありました。ロビーのウィンドウの向こうは緑と公園があり、ああもう、ここでゆっくりくつろげるだけで幸せ。
ロビー以外のフロアの共有スペースにもたくさんエッグチェアやセブンチェア、北欧デザインの家具や照明が並んでいました。 いろんな椅子に座るだけでもわくわくするし、北欧家具のショールームのような楽しさがあります。

朝食はスウェーデンパンケーキ

最高の朝食で始まるモーニングは、1Fのスタイリッシュなレストランで。ヤコブセンの革張りのセブンチェアやアームチェア・リリーが並ぶ贅沢な空間。ひとつのレストランの中にいくつものカフェがあるようで、毎日場所を変え、席を変え、優雅なブレックファーストを楽しみました。
きびきびと動き回るホテルのスタッフも、男女とも黒服をビシッと決めてかっこいい。長い足とブロンドの髪がきまります。

1Fのレストランの吹き抜けの三角ゾーンは、ビュッフェスペースになっていて、朝食のパン、チーズ、ヨーグルト、サラダ、フルーツが色鮮やかに並んでいます。大きな胚芽パンや全粒粉パンは、ブレッドナイフで好きなだけカットしていただきます。小麦粉が違うからなのか、北欧のパンは本当にどれも美味しい!!表面は香ばしくパリッとして、中はもっちり。ほどよい甘みと酸味。弾力があってたまりません!
北欧はバターやチーズなどの乳製品も新鮮でとにかく美味しい。ヨーグルトも濃厚でなめらか。ドライフルーツやシリアル、ベリーやルバーブのジャムをたっぷりかけて食べ比べ。特にはまったのが、スウェーデン伝統の乾燥パン クネッケ〈knäckebröd〉。固いクラッカーで、ジャムやチーズを乗せて食べます。あのパリパリはクセになる!!

スウェーデンのホテルの朝食でぜひ味わってほしいのが、ワッフルとパンケーキ!
スウェーデン風ワッフル〈Våfflor〉は、ハートを丸くつげたような花の形の可愛いワッフル。サクサクッと軽くて、砂糖や生クリーム、イチゴやベリーといっしょいただきます!(※ワッフルメーカーでセルフで焼くホテルも多いです。焼き立てが一番おいしいので、ぜひチャレンジしてみて!)
スウェーデン風パンケーキ〈Pankakor〉は、クレープのような薄い生地。バターやホイップクリーム、ジャムをつけてめしあがれ。モチモチしておいしくて、何枚でも食べれそう!

ストックホルムのデザインホテル

ストックホルムにはたくさんの魅力的なホテルがあります。北欧を数ヶ国を巡る旅などでストックホルムの滞在期間は短い場合は、中央駅に近くのアクセスの良いホテルをおすすめします。
中央駅から徒歩数分の立地が最高なホテルは、 ノルディック ライト ホテル〈Nordic Light Hotel〉エリートホテル・アドロン〈ELITE HOTEL ADLON〉などがあります。
高台のおしゃれなセーデルマルム地区〈Södermalm〉でショッピングや観光に最適なロケーションなら、クラリオンホテル・サインと同じ系列の  クラリオンホテル・ストックホルム〈Clarion Hotel Stockholm〉もおすすめです!地下鉄中央駅〈T-CENTRALEN〉からグリーンラインで5つ目のスカンストゥル〈Skanstull〉駅前にあります。
ストックホルムの人気のデザイナーズホテル、 ホテル・ビリエルヤール〈Hotel Birger Jarl〉は、次はぜひ泊まってみたい憧れのホテルです。地下鉄中央駅からグリーンラインで2つ目。ストックホルム市立図書館〈Stockholms Stadsbibliotek〉がある Radmansgatan 駅近くにあります。

ストックホルム中央駅は、デンマーク・コペンハーゲン中央駅やフィンランド・ヘルシンキ中央駅よりも大きくて、初めての観光だと地下鉄の乗り場など迷う場合もあります〈地下鉄内はホームまでの移動距離も結構あります〉大きなスーツケースを持っての徒歩での移動は控えましょう。クラリオンホテル・ストックホルムやホテル・ビリエルヤールまでの行きは、地下鉄ではなく、中央駅からタクシーの利用をおすすめします。

Clarion Hotel Sign

Stockholm|Sweden

クラリオンホテル・サイン

アクセス
ストックホルム中央駅〈Stockholm Central Station〉
アーランダ・エクスプレスの
ターミナルから徒歩約5分。

Clarion Hotel Sign
www.nordicchoicehotels.se

Stockholms Stadsbibliotek

ストックホルム市立図書館

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